【身体の冷え】に悩まされている方、女性には多いと思います。足先や指先の冷えなど寒さが本格的になるこの時期は特に辛いものですね。
いわゆる「冷え性」とは四肢の末端部や上腕、腰部など身体の一部に冷感を感じること、と定義されています。一方「低体温」という言葉もよく耳にしますが、こちらは身体の特定の一部ではなく、そもそも体温が低い状態のことをいいます。
要するに「冷え性」は身体の表面温度、「低体温」は深部温度(内臓温度)というように区別されますが、普段から平熱が低めでかつ手足が冷たいという人が実際には多く、医学的には両者の区別は明確ではないとされています。それぞれの対処法は少し異なっていて、寒い季節の強い味方、厚手のソックスやレッグウォーマー、手袋に使い捨てカイロ…これらはあくまで表面温度を上がるためのものです。あったかグッズを投入しても身体の冷えが解消されないという方はやはり身体の内側から温める必要があります。
ところで身体の冷えはなぜ問題なのでしょうか。実は手足が冷たくてジンジン痛い、なかなか眠りにつけないなどの不快な症状だけが問題ではありません。
〇風邪などの感染症にかかりやすい
〇便秘や下痢など胃腸の調子を崩しやすい
〇腰痛や肩こり
〇更年期症状
冷えはこれらの症状にも大きく影響しているとされています。すなわち、細菌やウイルスに打ち勝つための免疫機能、食物の消化に必要な消化酵素のはたらき、身体のあらゆる部分を調節しているホルモン(消化ホルモンや性ホルモン)のはたらきにとって「体温」が重要な役割を持っているからです。
免疫細胞や消化酵素、ホルモンのはたらきには【至適温度】というものがあります。至適温度とは、免疫機能やホルモン、消化酵素のはたらきが最も活発になる温度という意味で、ヒトの場合は37℃前後といわれています。例えば、風邪をひいた時に熱がでるのは、体温を高めて風邪のウイルスと戦う免疫細胞のはたらきを活性化するためでもあるのです。
平熱は37℃よりも低いという方が多いと思います。そもそも体温とは厳密にいうと身体の部位によって異なり、身体の深部(内臓)にいくほどほど高めに保たれているといわれています。深部体温を最も反映しているのは「直腸温」なのですが、ここから体温を測ることは日常生活においてはなかなか難しいと思います。一般的に体温を測る腋下や耳よりも深部体温は若干(約0.5度)高いとされていて、だいたいの目安にはなりますが、その温度差は個人によってかなり異なるといわれています。風邪をひきやすい、頑固な腰痛や肩こりがある、なんとなく体調がすぐれないという方は深部体温が低い「低体温」である可能性があります。感染症に負けない健康な身体を維持するためには、適度な運動をしたり、ショウガや唐辛子のような食物を摂取して身体の内側から温めることが必要です。
アロマテラピーで行われる手浴や足浴のような【部分浴】やオイルトリートメントは身体の内側から温めるとてもよい方法です。「冷えの原因は自律神経の乱れ」ともいわれます。それはストレスや緊張状態にある時に優位にはたらく交感神経には、血管を収縮する作用がありその結果、全身(特に身体の末端)の血流が悪くなってしまうことが冷えの大きな原因となっているからです。精油には血流を促進する効果のあるものや精神的なリラクゼーションに高い効果を発揮するものがあります。まさに「からだもこころもあたためる」ことができるのがアロマテラピーの魅力です。
アロマフットトリートメントを受けられた方からは「足だけでなく腰~上半身までポカポカしてきた」「お腹がぐーぐー鳴りました」といった声が実に多く聞かれます。これはまさに身体の内側から温まっている証拠です。この冬はアロマテラピーで身体の内側から温めて、冷えを解消しませんか。aroma and life AOでは【足から全身をととのえる】フットトリートメント講座を開催いたします。ぜひ参加くださいませ。
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